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愛用のソーイング・マシン 5

前回は話が横路にそれてしまいました。本通に戻って今回は「ニーレバー」についてお話します。

       ニーレバー


 「ニーレバー」と言うのは「ひざ上げレバー」とも呼ばれますが、足のひざでミシンで縫う布を動かないように押さえつけている「押さえ」金具を上げる機能を持っているレバーのことです。
 上の写真を見ると右ひざのところに白い金属棒のようなものが見えますね。これがニーレバーです。右ひざを開くようにこのレバーを右方向へ押すと押さえ金具が上がり、布が自由に動かせるような構造になっています。

 なぜニーレバーが必要なのかについてまず解説しておかなければなりません。

 下の写真を見てください。これはブラジャーの縫製工程の中で一番重要な「カップ接ぎ縫い」工程を行おうとしているところです。
 上カップと下カップとを接ぎ合わせるのでこの縫いがまずいと見栄えが悪いだけでなくカップの容量が違ってしまうので商品の良し悪しを左右する大事な工程です。
 その縫い合わせる上カップと下カップとをミシンの押さえにセットしたところですがこの写真を見ると良く分かると思います。
 縫い合わせようとしている上カップと下カップのそれぞれのカーブが大きく異なっていて、ミシンの押さえ近辺では二つの布端が一致しているのに手前を見ると大きくズレています。カップ接ぎ縫い工程の難しさは非常に重要な工程であるのにこんなに曲率の異なったカーブ同士をうまく縫い合わせなければならない所にあります。

            上下カップのカーブの違い


 このようにカーブの異なる生地同士を縫って行ったらどうなるかを見てみましょう。
 上の写真状態から縫い進めて、半ばあたりのバストポイント位置に差し掛かったのが下の写真です。この辺りからカーブが違ってくるので、生地端を合わせて縫えるように上側になっている生地を下側にカーブに合わせたらこのように大きく波打ち、シワが生地表面に生じてきます。カーブが違うんだから当然そうなってしまいますよね。

 このように曲率の違うカーブ同士を縫い合わせなければならない場面は他でも色々なところで出て来ますが、これは一方または両方の生地に大きな「ストレス」がかかっている証拠です。布が「曲げられて痛い!痛い!」と言っているんです。それを「だまれ!」と言って無理に縫ってしまうとストレスが固定されてしまい、シワやパッカリングとして残ってしまいます。

   後半にはこんなにシワが

こうしたストレスを開放してあげるためにニーレバーがあるのです。


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