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「デザイン」って?

2015年も押し詰まってきましたがこの所諸事で手が空かず、長い間ブログの更新をしないでおりました。12月ももう終わろうとしていますが多分このブログが12月初めてで最後になってしまいそうです。今年もお世話になりありがとうございました。
一年の締めくくりと新年の夜明けにわたって「デザインって?」という大きな大きな話題を取り上げてみました。
        LCLDesign


デザイン」・・・大きな課題です。

その歴史も、範囲も非常に広くてとてもこの短いブログでは思っていることをお伝えできないと思います。
今年もデザインに関係することで随分紙上を賑わしましたね。エンブレムの事や競技場の事。
私自身もランジェリーデザインに関わっている訳ですがこれまであまり「デザインとは何?」と言う点に立ち止まって考える機会はそれ程無かったように思います。それが今になって考え始めたと言うのは「デザイン」について他の人にお話しする機会を与えていただいたためです。
 自分でも結論を得られていない命題について他の人にお話しするということは非常に難しいことでもあるし、また同時に失礼なことでもあるわけですが、もうかなり終盤にさしかかった私の人生のまとめかも、と考えて進めさせていただいている次第です。


私のイメージしている「デザインDesign」とは、まず言葉から見れば「サインSign」ですから「他と区別される」と言うことが大事です。そのためのデザイン行為なのですから埋もれてしまっては意味が無いのと他のサインと近似させることはそれを見る人が区別し難くなるので世を混乱させることにもなってしまいます。

その次に「デザイン」はその歴史の長さのためか非常の多くの分野を含んでいると言うことです。筆者はその中で「工業デザイン」という分野の仕事をしていますがその他にも、視覚デザイン、環境デザイン、映像デザイン、都市デザインなどなど様々な分野があります。専門である工業デザイン分野では「デザインというものはあらゆる全ての影響因子の最適化とバランスを図る行為」とされます。一般に「デザイン」と言う言葉からは見た目の要素、例えば形状、色、柄などの事と捉えられることが多いように思いますが、それらは「意匠」と言う言葉で表現され意匠はデザインの一要素であると言うことになります。従ってどのデザインについての事かを特定しないと話が伝わりませんし、話そのものが無意味になってしまいます。


 ランジェリー衣料が属する衣装デザイン分野ではオートクチュールとプレタポルテの対比がしばしばされます。プレタポルテのものづくりはどちらかと言えば工業デザインの範疇でなされますし、オートクチュールでは芸術的要素の強いデザイン行為、つまり意匠面の比重が高い作業によって進められます。
どちらが良い悪い、上位か下位ということではありません。単に方向や分野が違うだけです。つまり同じ「デザイン」行為であってもその目的、手段が互いにまったく異なるものですからオートクチュールの作品とプレタポルテの作品とを比較してどちらのデザインが良いかと言うことを議論してもまったく無意味と言うことになります。

しかしながら現代において問題が顕在化して来ているのは、これら二つの互いに異なる考え方による衣服づくりが混同され、誤った認識がデザイン担当者の中でも蔓延化しつつある傾向です。
今年のニュースの話題を席巻したデザインについてわずかの問題提起をしたと言う所で今年を締めくくらせていただこうと思います。デザインについての続編は新年を迎えてからになります。


それでは皆様、良いお年を!

            Maison de Lingerie  La CeRES


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