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ブラジャーの基礎 21

骨、骨格とブラジャーとの係わり合いについてはご理解いただけたでしょうか?続いて次は「筋肉」との係わりについて少し触れてみたいと思います。

  大殿筋の様子  図の出典は「被服のための人間因子」間壁治子先生著 


 人間(人体)の動作だけでなく静態においてもそのおおまかな様子は「骨格」と「筋肉」との相乗作用によってなっていると言えると思います。
 つまり人間の「姿勢」を保つために骨格と筋肉とが共に常に機能し続けていると言うことになるのでしょうか。

 筋肉もいろいろな種類があるので全てが骨を動かす源になっているわけではありませんが、このブログの主題であるブラジャーとの関係においては骨を動かす機能のある筋肉に限定してと言う事になります。
 

 ところがこれまでの回でも触れたように、ブラジャーが着用される体幹部は動作面から見ても比較的その動きが少ない部位であるためあまり筋肉について意識しながら設計する必要性はありません。
 下着、特にファンデーション衣料と筋肉と関係についてから言えばすぐに思い起こされるのはヒップ部に配されている「大殿筋」のことです。人間は動物の中でも特に「直立」出来るのが大きな特徴ですがその直立にはこの大殿筋が大きな役割を果たしています。

 前回の骨の話しで触れたように総重量が5,60kgもある人体を微妙なバランスを保ちながら直立させ続けるという事は、大変力の要るだろうことと考えただけでも想像できますが、その大きな役割を担う大殿筋はその分大きく発達していて人間のヒップ部のふくらみはその発達の証ということになると思います。


 次回でその大殿筋と下着パターンの関係について考えて見ます。

  

      最高のランジェリー創りを目指して 

                 Maison La CeRES
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3月度東京ランジェリーセミナーのお知らせ

 3月度の東京ランジェリーセミナーを下記要領で開催いたしますので、ランジェリーのものづくりに強いご興味ご関心のある方々のご参加をお待ちしております。
 今回は大勢の方の強いご希望により、通例のセミナーとは別に「ランジェリー商品化相談会」の時間を設け、個々の企業様、個人様にそれぞれの状況に応じた最適のランジェリー商品化のプランをご提案させて頂ける機会を設けました。
3月度東京ランジェリーセミナー


2014年3月度東京ランジェリーセミナーのご案内
   

開催日時と題目:
1.「ランジェリー・ボトムス(ショーツ、ガードル)のパターン基礎」セミナー
   開催日時:2014年3月16日 日曜日 13時~15時 
    
   ランジェリーの中でもボトムス類のパターンを理解するための基礎講座です。
     主な内容は  ボトムス衣料の基礎知識
            ボディの形状と動作
            ショーツ、ガードルのパターン基礎  などとなります。
   ボトムスパターンについて初心者向きの内容となります。実習はありません。

2.ランジェリー商品化相談会
   開催日時:2014年3月16日 日曜日 15時~17時
     
   私のオリジナルランジェリーを着て欲しい!という方にランジェリー商品化の
   ノウハウを個々の事情に応じてご提案いたします。
   1時間ずつ2組様限定で実施いたします。
   お申込み順で承りますのでご参加ご希望でしたら早めにお知らせください。    
 
3.「三角ブラジャーの基礎とパターン作成」セミナー  
   開催日時:2014年3月16日 日曜日 18時~20時

   注目されつつある三角(カップ)ブラジャーですが、その商品ポイントとパタ
   ーンメーキングは独特のものがあります。つまり普通のブラジャーのパターン
   が出来ても三角ブラジャーが出来るとは限りません。その辺りのポイントを
   パターン実習を交え、分かりやすく解説します。 
    基礎的なパターン実習を行いますので、簡単な製図用具(定規、筆記用具、
   コンパス、トレーシングペーパー など)を持参ください。
   初心者の方でもご参加いただけます。

開催場所
   上記の開催場所はすべて
     東京都中央区日本橋公会堂
            東京都中央区日本橋蠣殻町1-31-1
          http://www.nihonbasikokaido.com/meetingplace 
                 において行います。

講師: 石井 正人  オリジナル・ランジェリー・クリエイション・メゾン
                   La CeRES 代表

セミナー参加料金: 1名・セミナー1回  ¥3000円   
    <ご注意!> 参加料金は事前振込みをして頂くことになります。
           申込者の都合で参加できなくなった場合も返金は出来ません。

 
参加応募締切日:3月12日 水曜日 
         申込みがなかった場合、開催は中止となります。

期日までにご参加申込みが無かった場合、開催は中止いたします。
         

                            以 上

ブラジャーの基礎 20

骨、骨格についての話をまとめてみましょう。
         人体骨格模式図


 ブラジャー設計においてどれほど骨を意識しなければならないか分かっていただけましたか?

 人体という構造物は誠に不思議なもので、その構造をかいつまんで言えば「骨、骨格という構造体で全体の形状を保ちながら、筋肉によりそれらのバランスをとりつつ動作を行っている」のです。
 話を簡単にするために運動をしていない状態、つまり静態時においての人体の状況を模式図で表してみると上図のようなものになります。
 上から下まで直通状に通った棒状の構造材に、生命を保つ臓器を保護するカゴを取り付け、最上部にトータルをコントロールする堅固な球状のブロックパーツを取り付けて成るということになるのでしょうか。

 この概略図を見て感じることは、なぜこのように極めて不安定な構造を持たせられているのでしょうかという事です。 直線状の棒を地面に立てようとしてもなかなかうまくすぐには行きません。仮に立ったとしても斜面の地面にも同じように立てられるでしょうか?
 臓器は大切だからそれらを囲いたいという気持ちは分かりますがなぜそれを比較的高い位置に置いたのでしょう?重量が集中するパーツはなるべく低い位置にすることが安定性の基本です。ところが人体の場合は、堅固で重い頭蓋骨も多数の臓器を保護し抱えた肋骨も上半身にあります。
 なぜこれらを地面に近いところに設置しなかったのでしょうか?
 そしてもし人間がそのように進化したならばブラジャーの構造もパターンも今のものと比べてまったく異なっていることでしょう。

 
 さて、なぜまとめの話題としてこのような無駄とも思える奇妙な考え方をお話しするのかと言えば、それは現在の人体の形状に従って現在のブラジャーをはじめとするいろいろな衣服の原型、パターンが作られているのですが、それをもうひとつ先を見て人体の形状が現在のものとはまったく異なった場合の衣服原型を作成してみることにより、現在の衣服原型の成り立ちがより良く見えてくるものなのだからです。

 そうしたことも頭の片隅に置きながら、次回からは筋肉についての話に駒を進めてゆきたいと思います。



 余談ながら、上記のように構造体としての人間はとても不安定なものですが、私たちはそれを意識する場面は少ないのではないかと思います。静かに立っている時でさえ棒を地面に立てるが如く安定性を欠いているような構造体であるのにもかかわらず、私たちは何も考えずに正立し、歩き、走り、あまつさえ浅田真央選手のように包丁歯の上に乗って摩擦係数が限りなく小さい氷の上でジャンプしてうまく着地することも出来るのですから、それはそれは不思議な構造体と思わざるを得ません。



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