次回からのブログのご案内

そういう訳で、前回までで一通りのブラジャーの解説が終わり、ずっとこのブログを見ていただいていた方はもう自分でブラジャーが出来るようになってのでは? 
            ブラジャーセミナー


もうこれ以上お話しすることがないわけではありません。

 それどころか、ブラジャーの制作というものは一生の仕事というか終わりというものはありません。どんな修行でもそうでしょうが、一つ山を何とか越えたと思ったら。その向こうにまた新しい山があるのが見えるといった具合に際限なく繰り返されるものなのです。

 一昔前であればそういう事態に陥ってしまっても「とにかく頑張れ!」と尻をたたかれたものですが、今の時代、そうした刺激で頑張る人はとても少ないでしょう。

 それでも現実は頑張らなければ進まないので、「自分じゃなくて他の人に頑張ってもらおう」となまけ癖が付いた結果が今のこの日本のランジェリー業界です。


 話がそれましたが次回からは最初に戻ってもう一度ブラジャーの基本の話からしてみようと思っています。一度聞いた方は面白くないかもしれませんが、以前とは少し解説の仕方も変えますのでもっと深く理解していただけるかもしれません。



 そういう訳で10月からは「ブラジャーの基本 その1」から再スタートいたします。時々息抜きに休みますが皆様どうぞご期待ください!


 オリジナルランジェリーの
  La CeRES
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ブラジャーの縫製10

いよいよブラジャーもほぼ完成し、最後の仕上げの段階です。糸くず取り


 ブラジャーでなくとも、アウターウエアでも小物でも作ったことがある人は良く分かるでしょうが、縫い終わった後というものはとっても汚らしくて人には見せられないような状況になっていることが多いものです。
 その原因はいろいろな部位を縫い終わった後の糸はしがポロポロとあっちからもこっちからも覗いていて、ボロ布のような状態に見えるからです。

 ですからどんな作品でも最後にはこの「糸くず取り」と言う工程を入れて、長くヒゲのように伸びている糸はしを切って行くということをします。

 この作業はミシンではなく、ただ「ハサミ」を使って片っ端から切って行くだけなのですが、実際にやってみるとずいぶん気を使うものです。

 一つにはあんまり短く切りすぎて生地自体を傷つけてしまったり、縫い目がそこからほどけ始めてしまうようなことは絶対に避けなければなりません。
 ところがそうならないように長めに切るとせっかくの糸くずがきれいに取れず、あんまりきれいな見栄えがしないという場合もあります。

 自分だけの作品や数枚の範囲の商品だけならば眺めに切っておいて長すぎると感じたならまた少しずつ短く切って行くという方法でもよいのですが、大量の生産の場合はそんなことをしていたら時間と手間が掛かって大変です。そのために若干の余裕を見た長さを残すと言う基準寸法を各社ごとに決めて糸はしのカットをしているようです。

 手間がかかって地味な作業ですが、作業前と作業後とでは作品の見栄えが大きく違ってきますのでとても楽しみな作業でもあります。

さあこれでブラジャーが完成しました。



  ブラジャーを創りたくなった人は  La CeRES

ブラジャーの縫製9

ブラジャー作りにおいてたいてい最終に近い所で縫い付けられる「フック」パーツの話です。フック付け


 「フック」は不思議なパーツです。
 「雄環(オカン)」と呼ばれるカギ状に曲げられた引っ掛け用の金具と、「雌環(メカン)」と呼ばれる丸い輪状の金具が付いたパーツとが1組となって「フック」という1つのパーツになります。

 言うまでもなく「フック」の役目はブラジャーの着脱にあるわけですが、昔からこの仕組みは変わっていません。人によってはこのフックがダサいと言われることも良くあります。
 しかしこの方式に替わる良いものがないのも事実です。もちろんパーツとしての価格のことも含めて。

 そういう訳でまだこの先も当分は、この見慣れた「フック」を使うことがほとんどということになりそうです。

 縫う側からいうと、このフック縫い付けは厄介です。

 本格的に大量の生産を行う生産工場では、電子カンヌキミシン(電カン)というフックの大きさの規格に合わせた設定をあらかじめセットしておき、生地をミシンにセットさえすればきちんとそのフックの大きさ通りに端をきれいに縫ってゆくので簡単な工程ということになりますが、自分でフックを家庭用のミシンで付けようとすると、大変手間がかかり注意を要する工程だということを体感させられます。

 私もこの工程は苦手で嫌いです。

 もっと簡単に付けられて、かっこうの良い留め具が出て来ると良いのですが・・・。


   私達と一緒に「フック」の付け難さを体感しましょう。
 ブラジャー手作り教室

ブラジャーの生産

暑さのぶり返しと言うか、また暑くなりましたねぇ。一度涼しくなってホッとしたと思ったらまた暑くなると余計暑さがこたえます。皆様お身体お大事に!

工場へ



そんなある日、生産をお願いしに工場に行ってきました。

 毎シーズンごとに生産依頼をしている会社であればそれほど感じるところは無いのかもしれませんが、私たちのような極少会社では頼むほうはもちろん、頼まれるほうもちょっと構えてしまいます。

それは発注数量の少なさによることが多いと思います。
            

 発注単位、良く「ロット」と言いますが、通常はブラジャー1品番で中国生産なら少なくとも3000枚以上、国内生産でも1000枚以上くらいは要求され、これに満たない場合は「小ロット割り増し」といって通常の加工賃に割り増し分を追加して請求されます。
 そしてさらに少ないロットでお願いしようとするときは、それはもうひとえにお願いするしかありません。

 自分で生産工場サイドに立ってみるとよく分かるのですが、「いくら金を積まれてもやる気がしない」ものなのです。それを頼むほうは勝手に「少しでも売上げにはなるでしょ」と思ったら大間違いで大量生産を前提とする工場は「切り替えロス」と言うものが最大のロスになってしまうものなんです。つまりなるべく同じものをずっと生産して行きたいというのが工場の希望です。

 それを私などはまったく無視したお願いをすることになるので、結局は何とかとお願いするしかないと言うわけです。

 結果はこの写真の空のように「晴れ所により曇り」という具合かなぁ。

 次は工場の方も少しは喜んで頂ける発注が出来るよう頑張ります!


   あなたもオリジナルランジェリーの生産にチャレンジしませんか?
  La CeRES

ブラジャーの縫製8

実は今日は私の誕生日なんです 
誰もおめでとうとは言ってくれないので、仕方なく自分で自分を祝って今日は特別にブラジャー創りの奥義について書いてみました。

             一番大事なカップ地縫い


 これまでブラジャー縫製の何箇所かの工程についてポイントや注意点について書いてきましたが、ブラジャー衣料の目的たる「バストを造形して保持する」という点から見ると、ブラジャー縫いの工程の中で一番大事なのは「カップをきちんと正確に造る」ということです。

 そのために縫製面だけでなくパターン面においても「1mmたりとも誤差なく」ということを目標に細かくパターン線を描く努力をします。そしてその努力は最終的には縫い上がりで決まってしまうので、いくらパターン線を慎重に引いても縫いがブレてしまったらパターンメーキングの努力などはすぐにどこかに吹っ飛んでしまいます。そして縫い作業での1mm程度の細かい作業をきちんとするということは考えただけでもとても難しい事だということが分かるでしょう。
 
 ですからブラジャーなどの比較的小さめの衣料を正確に作るためには縫いを知らなければものづくりは出来ません。パターンの引き方が分かっていても、それを活かす縫い技術を知っているか、逆に縫いを知っていてその技術の範囲で出来るようなパターン線を引く技術を持っているかどちらかです。

 とにかくブラジャーでは「縫いを知らなければパターンは引けない」と言っても良いと思います。

 その難しいブラジャー縫製の中でも一番大切な工程は「カップ渡り(接ぎ)地縫い」という工程です。
 カップは立体になっていますので必ずダーツが存在します。そのダーツをパターンで設計したとおりに縫いあげられるかどうかは「カップ渡り(接ぎ)地縫い」で決まってしまいます。


 そのためこの工程を縫うときは、特に神経を集中して縫い始めから終わりまでは息を止めておく位の配慮が必要です。これがブラジャー縫製の奥義です。


   ブラジャーを自分で創りたい人は  La CeRES へ。
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