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パターンメーキング実習19・・・パターンを展開するということは?

パターンを展開するという行為について考えて見ましょう。



 「展開」とは、製図を変形する行為であって、具体的には元にあった製図線を引き変えるということです。引き変えるということは、「元と同一であることは保証できない」という事です。つまり「誤っている可能性も出てくる」ということです。

 従って、原型から展開をして初めて展開が完成したと判断して出来たパターンを展開パターンAとした時、展開パターンAは正しいかどうかを確認することが必要になってきます。これは展開パターンBを作成した時、Cを作成した時・・・も同様です。
 しかし、展開パターンCが仮に原型から直接展開して出来たパターンであればまだ良いのですが、展開パターンBを展開してCが出来たという場合にはやや確認と判断とが難しく、複雑になってきます。そのためにはまず、展開パターンBが正しいことを確認する必要がまずあります。Bが正しいことが確認された後であれば同様の方法でBから展開されたCが正しいかどうかを確認すればよいという理屈になりますが、現実はそう簡単には行かないという例が多く見られます。


 その根底の理由は「展開という行為が完璧なものではない」という事によるものです。

 最初に原型を展開して出来た展開パターンBが仮に正しいということが確認された場合でも製図法というものが完璧でないものですから、原型=展開パターンBという事はなく、原型≒展開パターンBという状態になっています。完璧ではないと言う理由のひとつが、「立体的であるブラジャーカップを平面製図で作図している」事にも拠っています。

 しかし、それならば3Dで作図すればよいかと言うとそれもまた違ってきます。そもそもブラジャーのカップなどの立体のダーツを移動するなどと言うことはオリジナルの立体そのものが変化してしまう行為なのです。プラスティックや金属など剛性立体の製図を展開するならばともかく、布地によるブラジャーカップなど柔軟立体の場合は3D製図でも完璧にはならないでしょう。すなわち、「展開」という行為により、展開の元となったパターン、そしてそのパターンから作り上げられる立体は多少の差はあれ「変形」させられてしまうことが避けられない、ということになります。


この辺りが「展開」の良くも悪くも特質であることを頭に置いておきましょう。
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