下着のものづくりの特徴 1 ・・・ファンデーション

今回から3回に分けて、下着類の3グループのおのおののものづくりをする上での特徴、注意点について説明して行きます。




 まず第1回目はファンデーション、このブログはファンデーション下着を主にして進めているので、今回が一番頭に置いていただきたい注意点です。
 以前から説明しているように、「ファンデーション」下着とはブラジャー、ガードル、ボディスーツなどの体を補整する機能を持っている衣料です。
これらの衣料のものづくりをしてゆく上でのポイントは

① パターンメーキングについて

体に力を加えて変形させる(造形する)ようにパターンを作成する

と言う事にあります。この衣料の目的がこう言う事にありますから言葉の理屈は分かっていただけると思います。問題は具体的にどうしたらよいのかと言うことにあります。

この内容はこのブログ全体を通しての一番の主題です。ですからその内容は極めて多様で、しかもその時代の体に対する考え方などによっても変化しますから、非常に複雑で一言で片付けられる問題ではありません。そのため今後のブログで少しずつ解説して行く予定ですから辛抱強くついて来てください。

 一つの大きな注目事項は「人間の体の構造を良く知る」と言うことです。


② ソーイングについて

力が必要なので、「しっかりと、きちんと縫いこむ」

のがポイントです。上記のパターンメーキングの特徴を活かすために、体の変形に応じた反作用を衣料がちゃんと受け止められるようにしっかりとした縫い上りが期待されるわけです。

一言でソーイングとは言ってもその内容は広くて深く、知れば知るほどその先が現れてくるようなものなのです。

アパレル製品と言うものの製造は、主に「ミシン」が主役となると言うことは想像で察しがつくと思いますがそれをオペレート(操作する)のは人手ですし、また扱っている材料が柔らかい生地類ですから、特に難しい縫い箇所ではなかなか数値では表しにくい「コツ」的なものが表面に現れてきます。従ってそのノウハウの表現方法としてもどうしてもあいまいで感覚的な表現が目立ちざるを得ないようになります。

その点で、ソーイングに直接関わっていない人には分かりにくい内容になるかと思いますが、現実にはそのような形でアパレルのものづくりが進められていることは否定できない事実です。
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「下着のものづくり」のための構成要素とは何?

「ものづくりの違い」について解説をして行く前に、「ものづくり」をして行くために必要な構成要素についてお話しなければなりません。




 構成要素というと分かりにくいですが、簡単に言うとものづくりをするにはどういう作業が必要なのかと言うことです。
その作業は細かく見て行くと数多くあるのですが、ここでは大きく捕らえて2つの要素に分けて説明します。

1. パターンメーキング

2. ソーイング

の2点です。


1.のパターンメーキングという要素は衣服の製図を作製し、型紙を作る作業です。

2.のソーイングという要素は1.で作った型紙を使って、裁断(生地を切る)し、縫製(生地を縫い合わせる)し、仕上げる(最後に整える)という作業になります。




 以上の2つの作業の観点から、下着の3分類のそれぞれについてどのような特質や違いがあるのかを次回、見て行きましょう。

下着の分類の説明

では前回の分類の説明をしましょう。




1.ファンデーション類 とは以前も説明したと思いますが、具体的な商品で言えば
ブラジャーをはじめ、ガードル、ボディスーツなど体を造形して保持する機能を持つ下着衣料です。
ファンデーションについては皆さんも商品イメージが湧きやすいのではと思います。

2.のランジェリー類は前回も注意を付したように、このブログの題名である「ランジェリークリエイターのための・・・」の「ランジェリー」とは意味が異なります。ブログの題名の「ランジェリー」は「装飾的下着」というような意味が込められています。「おしゃれ下着」というニュアンスでしょうか。
 それに対して今回の分類で使った「ランジェリー」類とは、下着の中でもファンデーションのような力を加える機能は持たず、装飾性という機能を重視した下着類と言えます。具体的にはスリップ、キャミソール、ペティコートなどがこのグループに含まれます。
 つまり、ブログの題名の「ランジェリー」よりも狭い範囲のものになります。同じ言葉で少し違った意味があるなんてややこしいですが、我慢して聞いてください。日本の下着業界で「ランジェリー」と言うと、後者の狭い範囲の商品を指すことが多いです。

3.のインナーウエア類というのは「肌着類」をイメージしてください。肌着類は伸びる生地を使って、体にぴたっと着用しますが、体を変形するようなことはありません。こういった商品にはその特徴に応じたものづくりの仕方があるのです。




 以上、簡単に分類内容の説明をしました。これだけの説明ではまだまだ分かりにくいという方も多いかと思いますがこればかりを説明しているわけにも行かず、先に進んでいくにしたがって次第に分かってくると思いますから、分類内容の説明はこれで終わりにして、次回からはそれぞれの分類ごとのものづくりの違いについて解説して行きます。

ものづくりから見た女性下着の分類

今回のテーマはかなり重要です。

 女性用下着にはさまざまな種類のものがありますが、見た目ではなく、実際にそれぞれの下着を創ってゆく立場に立って見てみるととても大きな違いがあることに気がつきます。
 この違いを知らずに闇雲にものづくりを進めても、一応は見た目ではそれらしいものは出来るとは思いますが、前回までにお話した一番大切な「機能」そしてそれはものづくりの「あなた自身のコンセプト」ですが、そこに到達することは出来ません。
 それほどにそれぞれの下着達は異なった創り方が要求されているのです。





女性下着のものづくりからみた大きな区分は次の3種類に分かれます。


1. ファンデーション類

2. ランジェリー類  (このブログの題名に使っている「ランジェリー」とはその内容が違いますから注意を!)

3. インナーウエア類







これらの区分の詳しい内容については次回説明します。
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