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コラム  「機能」 ブラジャーの働き

 ここでちょっと一休みして、「機能」という言葉について考えてみましょう。
ブラジャーをはじめ、ガードルやボディスーツなどのファンデーション衣類ではとても良く使われる言葉です。




 「機能」とは辞書によれば「ものの働きや固有な役割」と書かれています。つまりある「もの」がその持って生まれた性質に従ってある特定な行為をする特性がある時、その「行為」の事を言います。言葉を変えれば「目的」と言っても良いのでしょうか。

 自然物、たとえば人間の体の中の心臓の場合は、「血液を循環させるポンプ行為」がその「機能」だと言えます。ものが自然物の場合、持って生まれさせたのは神様なので誰がその性質を与えたかは明確に答えづらいですが、人間が造り出した人造物の場合はそれを創り出した人間が、そのものに「ある特定の行為をする特性を持たせた」と言うことがいえます。

 一般のブラジャー全体の話に戻って言えば、ブラジャーは人間によって前回までの話のように「乳房を変形し、それを保持する」という特定の行為を果たす性質を人間により与えられたものであると言えます。

 つまり、「ブラジャーというものの機能は乳房を変形し、それを保持する事である」と言えます。
このようにブラジャーに限らず、衣料品を含んだこの世に存在するもの達は各々の「機能」を与えられて生まれ、存在するものばかりなのです。


 今回、「機能」と言うことについて小難しい話をしたのは、特にブラジャーなどではその内容について話す時に、「機能」と言う言葉を良く使うからです。それはブラジャーなどのファンデーション衣料は通常の衣服に比べて審美性などの情緒的な面より、例えば「上げる」とか、「寄せる」などの働き(機能)の面を重点的にその中に込めてもの創りをするということが重要であるし、またそれが求められているからです。

 従って創り手であるあなた自身が、自分がそこに盛り込みたい「機能」(=目的)が何であるかをはっきりと明確に捕らえておかないと良いブラジャー創りは不可能です。

 そして、あなた自身で設定した「機能」を、明確に自分の中に想い描き続けると言うことが「ゆるぎないコンセプトを持ち続ける」と言うことなのです。
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ブラジャー衣料の目的 3

前回までの「乳房を変形させる」という話しに続いて、今回は「変形を保持する」ブラジャーの話です。




保持する」ことの必要性の理由は、当然のことながらせっかく変形させたのにそれがすぐに元に戻ってしまうようでは、ブラジャーを着用する意味がありません。

 しかし、この「保持する」という事は「変形させる」ことより難しいものなのです。

 まず、ブラジャーの構造をしっかり作らなければなりません。これはそのブラジャーに使う材料をしっかりした材料を使うということはもちろんですが、それだけでは駄目です。

なぜでしょうか?

 それはブラジャーは人間が比較的長時間にわたって、肌の上に直接着用するものですから、「痛い」とか「きつい」とがが極力生じないように配慮することが強く求められているからです。
 従って、材料のしっかり度はある程度のラインで抑え、それ以上の保持パワーはブラジャーの構造で持たせることになります。構造を決定付けるのはパターンメーキングの力です。つまりブラジャーという衣料の性能を向上させるための一番の要は「パターンメーキング力」にあります。

 またこれも当然ですが、人間は「動物」ですからじっとしてはいません。マネキン人形のように動かないものであればその姿勢状態でもっとも安定した着用感のブラジャーが合格ということになりますが、その姿勢ではうまく乳房を保持していたブラジャーでも体を動かすとすぐに保持力がそがれてしまうということはよくある現象です。

 この静態時のみならず動態時にも変わらぬ保持力を持たせるようにするのも「パターンメーキング力」です。

その「パターンメーキング」をみなさんはこれから学ぼうとしているのです。





期待を持って先へ進みましょう!

ブラジャーの目的 2

 前回、ブラジャー衣料の目的は「乳房を造形し、保持すること」というお話をしました。
もう一歩、今回は踏み込んだお話です。




 「造形する」とはどういう意味でしょうか?
 それはつまり「変形させる」ということです。

 乳房というものは脂肪によって満たされた袋のようなものですから、力を加えれば変形は容易です。しかもどのように変形するのか?というと 乳房を大きくする、つまり立体的にするという方向に変形することが一般的です。
ではどうして「変形が必要」なのでしょうか?

 ブラジャーというものは洋装文化の中からから発生し、発展して現在に至っている衣服です。多くの皆さんは中世の「コルセット全盛時代」のことをご存知だと思いますが、当時、シルエットを美しく見せるために極限を超えた無理をボディに強いていたようです。そしてコルセットにとどまらずブラジャーもその流れを多く汲んでいるというのは否定できないのではないかと思われます。当時の衣装の狙いは(極端な)シルエットを重視していますから、ドレスのシルエットをきれいにするためには何をしても耐えられるという考えだったのでしょうね。

 現在でも「ファンデーション・ガーメンツ」と呼ばれるブラジャー、ガードル、ボディスーツなどが存在しているのはこうした洋装の考え方の下であって、ボディを出来るだけメリハリのあるシルエットにしようとするという所に存在意義があります。

 一方、日本の着物文化では逆に「ずん胴な」ボディを期待しますので、わざわざブラジャーで立体性を出すなどということはもってのほかで、造形は造形でも押さえつけてペッタンコにするという対照性が見られます。これも「造形」には違いありませんが、今日ブラジャーを語るときには、日本のような押さえつけ造形ではなく、西洋の突き出し造形を言います。。

今回の結論から言えば、
 ブラジャーは「洋装をした時にシルエットが美しく見えるように乳房部を(突き出したように)変形させるための衣服」ということになるのでしょうか。




続きは次回になります。

ブラジャーの目的について

2012年がスタートしました。
 でも、このお正月で「旧年」がリセットされるわけではありません。
  あなたの人生が1月1日から始まるわけではありません。
    自然には「お正月」はありません。

さあ、ブラジャー創りを具体的に進めて行きましょう。




 前回、ブラジャーづくりの6項目のステップを挙げましたが、今回からはその大まかな内容を1項目ずつ、それぞれ何回かに分けてお話しして行きます。

 まず最初はブラジャーという衣料の目的は何か?という題目です。

なぜ、まず「ブラジャーの目的」を捉えておくことが必要なのかと言いますと、以前のブログで「コンセプトが大切」と記しましたように、
 ブラジャーがどういう方向で使われ、そのためにどういう機能を与えられているのかということを明確にしておかないと、制作の途中で何をどうして良いのかが分からなくなってしまい、出来上がった作品もこれで良いのか悪いのかが全く判別できず、せっかくの創作活動が無駄になってしまうからです。

 女性の方は「目的なんか自分で良く分かってる」と言われるかも知れませんが、「分かっている」という目的が本当に正しいものであるかは疑問です。
 特にこのブログは「制作」を主な視点としていますので、着用面でなく制作面から見た時は少し観点が異なると思います。


結論から言います。
  ブラジャー衣料の目的は「乳房を造形し、保持すること」 です。

 これはこのブログの初回の頃、同じ事を書かせていただきました。

 もう少し詳しく書き直して見ますと
   「乳房の形を(美しく、きれいな形に)造り変え、その(きれいになった)形をいつまでも保ち続けられるようにすること」と言うことになります。





 今回の項は大切な点が多く含まれていますし、今後常に頭に置いておかなくてはならない重要事項ですから次回もう少しお話をしてみたいと思います。
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