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コラム  言葉の使い分けについて

今までこのブログを見ていただいた方の中には気の付いた方もおられるかも知れませんが、やや一般的な使い方とは異なった言葉の使い分けをしている箇所があります。
今回はちょっと一休憩して、その辺りのことをお話してみようと思います。


①「作る」と「創る」
このブログで目標としているのはもちろん「創る」事です。同じように具体的なものを完成させることを意味する言葉ですが、「創る」には「これまでに無かったものを生じさせる」(大辞林)という内容が込められます。つまり、「新たに」とか「生み出す」とか言った「積極的な意図」が感じられる言葉です。
一方の「作る」は同じような内容となりますがその過程における心持ちが大きく違います。
お分かりいただけると思いますがこのブログでは、私たちは「コンセプト」を持って創案されたブラジャーを、常に「このようなブラジャーを完成させたい」という強い気持ちを保ちながら新しい、今までに無いブラジャーを「創る」ようにして行きたいと考えます。

②「作品」と「製品」
上項と同様に「創る」という意図を込めて完成されたものは「創作品」であり、簡単に言って「作品」と呼ばれます。一方の「製品」の方は工場で生産するときのように「他人から決められた通りに、全部同じものになるように規格に従って完成させる」と言うことで、参加する人の意思や気持ちは入り込む余地が無いというか、入り込んではいけないのが「製品」です。

③「作品」と「商品」
前々回で説明しましたように「作品」には試作品的なニュアンスがありますが、「製品」や「商品」には無い「自由さ」が存在しています。自由の中には各人の様々な意志、意図、感覚、気持ちが含められています。
「商品」のほうは、大抵は不特定多数のお客様に売られるのが主目的ですから、全く同じものを、バラつきの無いように、ある程度長い期間に渡って効率的に作り続けるということになります。つまり、工場で作られた「製品」をお店に並べて「商品」として売ると言うことになります。

これらの言葉は今後もブログの中に良く登場しますから、以上のような言葉に込められたニュアンスを感じ取りながら「作品」の もの「創り」を進めて行きましょう!




さて、2011年もこのブログで最後となりました。また新たな2012年は引き続きブラジャー創作について進めてゆきたいと思います。
ご期待ください!

皆様良いお年を!
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ブラジャー制作の道すじ

 皆さんの中で、すでにちょっとでもブラジャー創りに携わったという方はおおよその段取りというものが分かっているかとも思いますが、全く初めてという方も多いと思いますのでまず最初にブラジャーづくりの解説を進めて行く大まかな順序を記しておきます。




1) ブラジャーの目的とは?

2) ものづくりから見た下着の分類は大切

3) ブラジャーものづくりの工程はどのように?

4) ブラジャーのデザイニングについて

5) ブラジャーのパターンメーキングについて

6) ブラジャーのソーイングについて

7) 作品の評価はどうやる?



 このような7つの段階を一つずつ進んで行きます。

 この一つ一つの項目の中に様々な要素が含まれますからすべてを通してだとかなりの量の内容になると思いますが、あせらずに、少しずつゆっくりと進んで行ったら良いかと思います。

作品や商品に対する心がまえ

 これから私たちが作ろうとしているブラジャーをここでは「作品」と呼ぶことにします。試作品とかプロトタイプという呼び方も同様な内容を意味します。まだ他人に売れるような準備が整っておらず、自分だけか関係者のみに見てもらうという段階にあります。

 一方で、この作品がどんどんブラッシュアップされ、お店で売ることが出来る態勢が整った時、それは「商品」と言うことになります。「商われる品」ですから「商品」です。

 例えば今、あなたの前に1点のブラジャーが置いてあって、それが「作品」であるのか「商品」であるかにかかわらず、応対するに守るべき心構えと気構えについてお話しましょう。




自分の、そして他人の作品、商品に対し
愛情を持つこと。

  例えば大切に扱うということも愛情の現われです。


自分で作品を考えることができるようになった
あなたは既に「クリエイター」です。

  その、クリエイターたる自分は、「自らの作品によって生かされている」と考えなくてはなりません。


作品を粗末にすることは、自分自身を自ら汚すことになります。



一方で自分の作品には「自信を持ちましょう!」
  この「自信」がクリエイターとしてのあなたを一生支え続けてくれます。

コンセプト

「コンセプト」って何でしょうか?和訳すれば「概念」と言うことになりますが、企画関係でワークする人たちの間では

 (ある企画において)
  「全体を貫く統一的な視点や考え方」 
     (広辞苑より)

という認識が一般的です。そして昨今では非常に良く使う語句と言うか、つまりは非常に大切なものになっています。上記の説明の中で特に重要なのは 「全体を貫く」と「統一的な」 という2語です。

 なぜ「ブラジャーのものづくり」の話をする最初に「コンセプト」の話をするのでしょうか?
 それはブラジャーを創る上においても「コンセプト」が非常に、いや一番と言っても良いくらい重要だからです。
 重要性の説明をするために、まずコンセプトが無かったらどのようになるかを考えて見ましょう。コンセプトが無いと言うことは「目標が無い」ということです。そしてどうして目標に達するのかの「目的が無い」ということです。そしてどのように達するかの「技術もいらない」ということになります。つまりこのブログなんかを見ていただく必要もないわけです。

 では、なぜ「コンセプト」が必要なのでしょうか?それは目標がはっきりするからです。目標がはっきりすれば、目的が明確になります。そしてどのようにしたらその目標に達成できるかを自分自身の今までの経験から色々な方法を考えることができます。すぐに進められることもあるでしょうし、新しくその方法を考え、やり方を学ばなければならない方法もあるでしょう。つまり自分で定めたある「コンセプト」に付き従って、それに必要な工程が次々と自分の目の前に見えて来ると言うことになります。
 そして作り手の「コンセプト」の有無はその結果にもはっきりと現れてきます。コンセプトの無い、少ない作品というものは見る人、使う人に訴えるものがなく、その人たちの心を動かしません。逆にすばらしい「コンセプト」によって生まれた作品は強く人に訴え、新しい感動を産み出すことでしょう。


 そうは言っても、具体的にはどのようにしたらよいの?と言う方もおられると思いますが、ブラジャー創りにおいて言えば、
 「・・・のようなブラジャーを創り上げてみたい!」という願望を常に強く持ち続けると言うことで良いのです。その願望は具体的であればあるほど良く、言葉よりもイメージ(絵とか写真とか)で持つほうが良いでしょう。

 初めて「コンセプト」という言葉を聞く方にはやや抽象的な説明で分かりづらいかもしれませんが、「コンセプト」は「ものづくり」だけに必要な訳ではありません。あなた方一人一人の人生において非常に大切なのは「人生のコンセプト」であるはずです。どのような人間になろうか? その想い無くして確固たる人生を歩んで行くのは難しいのではないかと思われます。
 また、人生と言う大きな話ではなくとも、家庭生活なり、学校生活なり、今年の抱負なり、今月の予定なり・・色々な場面であなたは既にそれぞれの場面に応じた「コンセプト」を立案し、そして実行して来ているはずです。
 長くなりましたが、それは「コンセプト」の重要性を理解してほしい気持ちによるものです。



 さあ、あんなブラジャーを創ろう!こんなブラジャーを創ろう!といろいろ考えてからその中でどれを創るかをはっきり定め、以降はそれを目標に、ブレないようにというやり方でブラジャー創りをスタートさせて行きましょう!

ブラジャー作成のはじめに

 今回からは具体的に「ブラジャーのものづくり」についての解説が始まります。

 最初から申し上げるのも変ですが、素材類の解説同様、ものづくりの解説においても実際の作業というものは非常に奥が深く複雑であるため、このブログを読めばすぐにブラジャーが作れるのかというと「大変難しい」と答えざるを得ません。

 他の衣料品のものづくりも長い経験を積まなければなりませんが、特にブラジャーの場合は人体に直接着用するものですから一通りの学習だけでは役に立たず、実際のものづくりを積み重ねた経験というものが大きなウエートを占めることとなります。

 しかし、ただ「役に立たない」と言っているだけでは何事も先に進みません。まず、ものづくりの基礎知識をこのブログに記していこうと思っております。

 基礎を知った上でそれを発展させて行くのは皆さん一人一人の努力と創造力です。


 興味を持って頑張って行きましょう!
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