ランジェリー業界を取り巻く昨今の環境

kouyou
 
 そろそろパターンの話と期待されている方も多いと思いますが、本題は12月に入ってから始めたいと思いますので、今日は別の話をしたいと思います。




 現在の日本の、そして世界の景気具合についてあなたはどう捕らえておられますか?一部では非常に良いと言う処もあるでしょうが、全般的に言えば「悪い」と言うのが大方の見方ではないでしょうか。
 今や経済もグローバル化していますから一国が悪くても他の国は良いということは少なく、悪い国が多ければ良かった国もそちらに引きづられて悪くなっていってしまうと言う状況になってしまっています。

 現在ニュースなどで良く騒がれているのはユーロ圏の国々の話ですが、ユーロ圏の国々の景気が思わしくなくなってくると、そこに輸出していた日本の経済もおかしくなってくるはずですし、さまざまな面で日本もおかしくなってくるはずです。

 日本のランジェリー業界の話で言えば、これまでの長い歴史の間、ヨーロッパ特にフランス、イタリアなどを「先生」と仰ぎ、一所懸命に追いつけ追い越せとお手本にして来たのにその国々が今、息切れして来たということに対しては非常に複雑な思いがあります。すでに日本のランジェリー商品はヨーロッパの商品を追い越しており、何も学ぶところが無いという状況にあればそれほど大きな問題ではないのかもしれませんが、私の感じでは追い越すどころかだんだん差を開けられている状況になっているのではと感じています。
 
 その理由は、「日本ではランジェリーを直接扱った事の無い人が業界に非常に多くなってしまった」という点です。商品説明の出来ないマーチャンダイザー、イマジネーション不足のデザイナー、お隣の国に企画から生産まですべてお任せの企業、生産管理者などなど、「商品とはどうあるべきか」ということと別次元で懸命に働いている人たちの増加です。
 この私の見方が間違っていなければ、世界の景気が良好であればまだしも、悪い局面に陥ってしまった時にはすぐに業界全体として哀れな状況になってしまうことでしょう。

 そうならないためには「直接、商品に触れてゆく」ことです。そうすれば今の各自の方向が適切なのか、そうではないのかが見えてくるはずです。



ランジェリーに限らず、困ったときには「原点に戻って考えて見ましょう!」
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ブラジャーの素材について・・・まとめ

これまで、素材のお話を何回かに分けて概説して来ました。
 理解して頂いた点もあるでしょうし、ぜんぜん分からないという点もあると思います。
素材の一つ一つにおいてもそれを詳しく深く知ろうと考えたら、かなりの勉強をしなければなりません。それほど個々の素材はそれぞれに形状、製造方法、大きさ等々について沢山のノウハウがあるからです。






              色とりどりの素材たち





 このブログでは16回に分けて素材の主なものを簡単に説明してきましたが、当然のことながらブラジャーに使われている素材はこれ以外にまだまだ沢山あります。
 そして各素材においても単に1種類だけでなく様々な種類のものがあります。例えば「レース」素材にはリーバーレース、ラッセルレース、トーションレース・・などの主分類がありますし、その中のラッセルレースの中でもゲージなどと呼ばれる編み機の種類による分類、そして何よりも柄については数え切れないほどの種類がありますね。

 素材を使って商品を作り上げる製品メーカーが毎シーズン毎に新製品を数多く世の中に提案し続けているのと同様に、素材メーカーも自分の素材について新素材を考え続けているのですから、素材の種類と言うものは今後とも限りなく増え続けて行くだろうということも想像できると思います。

 1枚のブラジャーには多いもので20種類程度、少ないものでも10種類程度の資材が使われています。これまでその中で主要な資材について解説してきましたが、その他の資材もかなり種類があります。そして「その他」とは呼ばれながら、非常に重要な役割を担っている資材たちも多いのです。





 説明がまだまだ尽くされていないので素材の解説にまだ未練は残りますが、ここで思い切って区切りとし、12月からはいよいよ本題のブラジャーのパターンなどの「ブラジャーの作り方」についてお話を進めて行きたいと思います。
 ご期待ください!

ブラジャーの素材について16・・・フックアイ

今日は「フックアイ」パーツについてのお話です。ブラジャーを背中で固定する金具ですね。単純で簡単そうなパーツですが、実は多くの貴重なノウハウが隠されていますよ。




 フックアイとはブラジャーの背部でブラジャーを着用する時に引っ掛けるフック金具のことです。「取り外しも出来るように留める」という機能を持つものであれば、例えばボタンとかファスナーとか他にも色々あるように思いますが、現在、ブラジャーの背フックとしてはほとんど各社ほぼ同じ形のフックアイパーツというものが使用されています。ということは現在のフックアイパーツはかなり良くできた留め具なのです。


 留め具の機能要素のひとつは「留めやすい」ということですがフックアイはボタンなどに比べてはるかに留めやすくできています。普通は手を背中に回して目で確認できない状況で留めますから「留めやすい」という機能は非常に重要です。

 次の要素は「外れにくい」ということです。着用中に外れてしまったら大変ですから重要な要素です。その点フックアイは金属金具で留められており、微妙なカーブや凹凸が付けられていますのでその心配が少なくなっています。

 そして上記の要素と矛盾するかもしれませんが「外しやすい」という要素も重要です。目で確認できない背部でスッと外すことができるのは絶対に必要な要素です。

 つまりフックアイは「留めやすく外しやすい」かつ「外しやすく外しにくい」という大変難しい注文を、今のところはうまく処理している優れものということになります。

 しかしながらこれまでの功績は認めますが、今後はもう少し他に何かないかなぁ?と考えているのは私だけでしょうか?





<フックアイのいろいろ>・・フックアイには様々な巾や金具数の種類があります。写真には3種類だけしか載っていませんが、もっとずっとたくさんの種類があります。商品をひっくり返して、どんなフックアイが付いているかチェックしてみてください。
Hook

11月です

 11月に入りましたね!11月って特にイベントも少なく印象の薄い月のようにも思われますが、個人的には1年の中で一番好きな月です。なぜってこのブルー感が良いですよね!

 世間では「1年て早いね!」という声が聞こえ始めますが、つまり1年は1月に始まって12月に終わると強く意識しているからでしょうか。そして日本人は「お正月」をとっても重視しますよね。確かに新年といえばすべての始まりと言うことなんでしょうが、海外ではそれほど1月1日を祝わない国もありますし、ビジネスの上では、長めの正月休暇という行事があるにせよ、正月になったとたん売上が急に増えたり減ったりするわけではありません。売上の増減があるとすればそれは別の原因がある訳で、別に新しい年になったからではありません。ですからランジェリー業界だけではなく、ビジネスに生きる人はあんまり「お正月」を意識しなくても良いのでは?もう少し形式行事は減らしても良いのではと思います。

 多くの会社は1月3日まで休みで4日から仕事始めと言う例が多いように思いますが、4日のビジネス街に近い神社さんのスーツ姿の大混雑には辟易してしまいます。祈願をすることは良いことだとは思いますが、本業のビジネス時間中にわざわざ時間を採って参拝して、「発展」の成就につながるのでしょうか?ビジネス時間中には鋭意業務推進に努め、祈願は始業前か始業後に参るほうが「発展」成就につながると思うのですが。



 余計なことが多すぎましたが、下着業界では「冬の寒さ」が大きく売上に影響しています。今ではどの会社でも保温肌着の売上比率が高くなり、肌着の売上具合は無視できません。そしてその肌着類の売上は気温に大きく左右されます。今年はさらに「節電」を声高に言われていますので気温の影響はストレートになると思います。端的に言えば「暖冬」ではまずいわけですが、気象庁の言う「暖冬」の意味とは少し違いシーズン初めの急激な寒さに大きく儲けが影響されます。冬季シーズンが終わって結果として暖冬であっても、最初の寒くなり方が急であれば良く売れて儲けも大きいです。最初とは具体的には10月、11月頃のちょうど今時分のことです。

 その時期を過ぎて年末、年初、2月くらいにとっても寒くなって、仮に大雪が降って大変な寒さになったとしても、店頭ではずっと前からバーゲンシーズンに入っていますから数が売れても儲けが無いということになってしまいます。




 さて今季はどうかな?

ブラジャーの素材について15・・・アジャスト

この小さな部品も金属で出来ているため、前回解説の「検針機」に反応してしまいます。




 肩紐テープにくっついて肩紐全体の長さを調整したり、ブラジャー本体に肩紐全体を組み付ける小さな金具類のことをアジャストとかアジャスターとかと総称しています。
代表的なアジャスターとしては、丸い「丸環」(下の写真の向かって左の金具)、数字の8の字の形をした「エイト環」(下の写真の中央)、ブラジャー本体と肩紐とを取り外せる機能を持った「ゼット環」(下の写真の右端)の3種類が代表です。
 形の種類とは別に、肩紐テープの巾には太目のものや細めのものなど様々な種類のものがありますので、アジャスターのほうもそれに合わせて巾広のものや狭目のもの等いろいろな大きさのものがあります。

 アジャストで問題となりやすいのは「カラー」です。当然のことながら肩紐テープのカラーに合わせるのが普通ですが、金具を染めるのは簡単なことではありません。そのために通常は「ナーロンコーティング」と言ってナイロン樹脂をアジャスター金属表面にコーティングすることによって、表面を滑らかにするとともに染料で比較的簡単に色付けが出来るように工夫されています。



アジャスト類
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