ブラジャーの素材について10・・・ストレッチテープ2

 まずは「ストレッチテープ」の効用から。




 これまで説明してきた素材の中にもこの「力」を発揮できるものがありました。「パワーネット」です。パワーネットは中にポリウレタンというゴムのような弾性糸がその中に編みこまれており、それが引っ張られた時(作用)に、逆に元に戻ろうとする力(反作用)によって生地全体としてパワーを発揮します。

 ストレッチテープもまったく同様に、中にポリウレタン糸が編みこまれており、その戻ろうとする力によってパワーを発揮しています。
 ストレッチテープの中のポリウレタン糸は一般にはパワーネットの中の糸より太くてパワーのあるものが使われており、そのため巾は細くともかなり強いパワーがあります。

 でもパワーネットが同じ機能を持っているのならなぜ別に「ストレッチテープ」を使わなくてはならないのでしょうか。それはひとつには「始末」という商品の装飾面から必要とされる要素がストレッチテープによって満たされるという事があると思います。
 パワーネット生地は裁断した生地端がどんどんほつれてしまうというようなことはありませんが、それでも通常に着用を繰り返していくうちには生地端は乱れてきますし、何よりも見た目が良くありません。これらを補う始末を行っているのがストレッチテープであると言えます。

 また、肩紐部などのように細い素材しか使えず、しかもパワーが必要で、自ら始末を施してある素材というとストレッチテープがぴったりということになります。





次回はストレッチテープの種類について解説して行きます。
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ブラジャーの素材について9・・・ストレッチテープ

 レース素材の概説はいかがでしたか?レースに心を惹かれる人は大勢おられると思いますが、今回からは地味なストレッチテープ素材の解説に入ります。面白みは少ないかもしれませんが、大切な素材ですのでしっかりと頭に入れてください。




 「ストレッチテープ」という素材は言ってみれば「伸縮性のある紐」で、ブラジャーにおいては肩紐テープとしてや上辺そして下辺の始末用として使われています。ブラジャーを裏側から眺めるとストレッチテープがどこに使われているかがわかりやすいです。「スパンテープ」と呼ばれるときもありますが同じものです。
 素材としての派手さはありませんが、縁の下の力持ち的存在でブラジャー機能を左右する重要な役割を担っています。そして「伸縮」と言いましたが、重要なのは「伸」よりも「縮」であることを説明して行こうと思います。

今まで書いてきたレース素材に比べてストレッチテープという素材はあまりに特徴が無さ過ぎて「わざわざ書くことがあるの?」と思われるかもしれません。しかしストレッチテープはブラジャーという製品が機能を発揮する上でとても重要な役割を持っています。
もういちど振り返ってみるとブラジャーの機能とは「バストをホールドし造形する」ということでした。つまりこの機能を発揮するためには、どうしても体に対して力を加えなければならないということになります。力がなければ重さのあるものをホールドしていることができないからです。
 そして、一つのブラジャーの中に使われている何種類かのストレッチテープでも、その使用部位により外見ではなく伸び方にもそれぞれ違いがあることに気が付いていますか?




次回はこのストレッチテープを詳しく見て行きたいと思います。
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