VANTANランジェリーデザインコース

東京恵比寿のVANTANファッション研究所キャリアカレッジ・ランジェリーデザインコースではブラジャー作品制作進行中。

    VANTAN作品制作1


なかなか新しい切り口で制作の課題が進行していて、この課題を出したのは私ですが今になって「こんなデザイン今までにやったことが無い。本当に出来るかなぁ・・・?」と不安になって来ました。


それもそのはず世の中、新しいランジェリーブランドが次々と出現していて、筆者のような古い人間はランジェリーブランドと言えばメーカーブランドさえ知っていれば良かったのですが難しい綴りで読むことさえ出来にくいランジェリーブランドが多く、しかもそれぞれ支持する大勢のファンが付いているようですから世の中がらりと変わりましたね。以前は「アウターウエアに比べてランジェリー分野ではインディ・ブランドが無くて・・」と言っていたのですがそれをすべて訂正しなければならない時代に入ってきました。


おそらくこのトレンドはずっと続くことでしょう。アウターウエアではすでにブランドの開拓が十分になされてしまい、余地が無いほどになっている気がしますが、それに引き換えランジェリー分野では今までがコンセプトブランドがほとんど無かったのでまだまだ開拓余地十分ということになるからです。


筆者はこれまでも何度も書いてきたようにこうしたランジェリー新ブランド開拓時代の到来を首を長くして待っていました。こうした新しい動きこそがランジェリー全体の動きを活発化させ、「世界に誇れる日本のランジェリー」創りの起爆剤になることと信じて疑っておりません。
まだまだ資材面、生産面で環境整備が十分とは言えませんが、長い間ランジェリー分野を歩んで来た我々が少しづつ障害を取り除いて行きたいと思いますからぜひこの貴重な流れを大切に継続的に流してゆくクリエイションを続けて行っていただきたいと思います。

頑張ってください!


 
Maison de LINGERIE  La CeRES

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みすや針

関西の方なら知っている方も多いかと思いますが、みすや針さんに行って参りました。
  みすや針


みす屋針と聞くと筆者のみならず、故桂米朝師匠の「鹿政談」を思い出す方も多いのではと。その話しの枕の部分で


「京都へまいりますといぅと「水、壬生菜、女、羽二重、御簾屋針、寺に、
織屋に、人形、焼物」といぅ、これが京都の名物で、みすや針といぅのは今
でもございますが、三条の縫い針の針なんですなぁ。これが江戸時代からえ
らい有名なもんやったらしぃ。」      上方落語メモ第3集より引用


というお話しをされます。この名物についての話しは大阪編や奈良編もあって、いよいよ鹿の話に入って行くのですがここではこれ以上落語の話しをする訳には行かないので。

とにかく古い針屋さんです。少し前まではそれでも京極通りに面した間口のところに、コーナーを作っておられましたが奥の店の中の商品と言えばチャラチャラしたものばかりで、そのミスマッチが気になっていました。

ところが最近になってからはそのチャラチャラがさらに全面に押し出てきて、この針屋さんのほうはと言えば奥のほうの小さな別棟に移動してしまいました。それでもこの別棟が風流なもので、小さなお庭の飛び石を通って茶室のようなお店に至るという針屋さんによく似合ったしつらえになっています。まるで京極の喧騒からあっという間に別世界にワープしてしまったような感じです。

今回はそこで色々針の話を聞きながらまだまだ筆者の技術が未熟なのを思い知らされました。「ブラジャーを手縫いで」などと言う野望はこの歴史の前に吹き飛んでしまったようです。

これからまた修行に励みたいと思います。

有松絞りのブラジャー

以前のブログで、有松に行って「有松絞り」生地を買って来ましたと報告しましたが、その生地を使ってブラジャーを作ってみましたのでご紹介します。

  有松絞りのブラジャー

上の写真がそのブラジャーです。
表カップに「有松絞り」の生地を使ってその特徴的な柄、独特なソフトな風合いを表現しました。

一番苦労したのはカップの柄合わせです。購入した絞り柄はかなり大きめでした。それはわざと大き目のものを選んだのですが。
一方、ブラジャーのカップは大きさがほぼ決まっていますから柄をそのまま配置できるような面積がありません。そこで一番有松絞りの雰囲気が活かせるような裁り方を何回も試行錯誤して決めました。
筆者としてはうまく行ったと思っているのですがいかがですか?

それからこの「有松絞り」のタッチに揃えて、表側よりもっと肌触りが大切なカップ裏側にはこれも日本の代表的織物である「高島綿ちぢみ」を使って見ました。下の写真がカップ裏側です。この生地の肌触りのよさは本当に気に入っていて、特に暑い季節には最適です。綿100%で滋賀県高島市の昔から有名な特産品ですね。

         カップの裏側は高島綿クレープ



それではまた明日から次のブラジャー作品制作に取り掛かって行こうと思います!



La CeRESの制作品は Instagram で紹介しています。
スマホからは MAISONLACERES で探してください。 

ブラジャーの制作 2

ブラジャーという衣服はいろいろな点で本当に不思議な衣服ですね!「自分で作りたい!」という人は多いのにどうして作ったら良いのか分からない。そんな衣服ってありますか?

カッティング1


前回お話したようにブラジャー制作には2大要素があって「カッティング(裁断)」と「ソーイング(縫製)」という話をしました。

 制作のスタートは「カッティング」からということになりますがこの作業にも色々と苦労話やら面白い話、そして驚くような話がたくさんあります。このカッティング作業も1枚だけ見本を作るような「サンプル制作」の場合と大量に生産する「本生産」の場合とは内容、方法が異なりますよね。それぞれまったく作業の方法が違うのですが、我々に関係の強いサンプル制作時のカッティング作業について少し触れてみたいと思います。

 筆者がこれまでブラジャーを作り続けてきた経験では他の会社も含めてだいたい2通りの裁断の方法があるように思います。

 そのひとつは「ハサミによるサンドイッチ法」もう一つは「ローラーカッターによるカッティング法」です。どちらも長所と短所とがあり、場面や制作するアイテムにより適不適があります。筆者の場合はブラジャーなど型紙が小さく、精度を要求される場合はたいていサンドイッチ法を使います。またキャミソールとかスリップドレスのような大きな型紙のアイテムを制作するような時にはローラーカッターを使うということが多いです。


裁断作業は刃物を使うのでケガには注意!
 La CeRES

ブラジャーの制作 1

これまで主にブラジャーのパターンメーキングについて視点を変えながら話しを進めて参りましたが、この辺りでさらに方向を変えて、実際の作品の制作について解説して行きたいと思います。

    cup1


 制作というのは作品を実際に作る行為のことで、具体的には「裁断」と呼ばれるカッティングと「縫製」と呼ばれるソーイングとが2大要素となります。

 ところでパターンメーキングと(サンプル)制作との関係を皆さんはどのように考えておられますか?扱われる服種などにもよると思いますが、良く「トワルを組む」という言葉を聞きますよね。
 立体裁断をする場合はトワルを組むこと自体がパターンメーキング行為になるのだと思いますが、平面製図の場合でもトワルを組みながら製図を修正して行くことがあります。

 ブラジャーのパターンの場合では実際に担当している人はほとんど平面製図で作図していると思いますが、アウターウエアとはまた違った点で「トワル(的な)形を制作する」ということがしばしば行われています。インナーウエアの中でも特に体を補整するファンデーション衣料というものはまず体のラインにきれいに沿わなくてはなりません。ところが人間のボディラインというものは必ずしも「流れるような」「スムースな」ラインばかりではないのですね。そのためにパターン上でも「立体に組み上げる」ような製図線の引き方をする箇所が何箇所かあります。

 主にそのためにトワルを組みます。「トワル」という言葉自体が粗い布のことですから、そうした代替生地を使って製図の完成度を確認しながらパターンメーキングを進めて来たのですね。

 続きは次回です。


ランジェリー、ブラジャーのオリジナルブランド立ち上げ支援の
 ラ・セレス
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