ワイヤー

ワイヤー

以前もこのブログで取り上げた画像ですが、今回はちょっとびっくりした話!


 この画像は何だか分かりますよね?これまででも良く取り上げていたワイヤーブラジャーのカップ周りに入っているワイヤー部品です。
 もちろん、普通は鋼鉄製の硬い材質のものです。

 東京でのセミナーで、皆、「ブラジャーを手づくりするにしても材料が売ってないから・・」と言う話題になって、それぞれ「どこの店ではこんな材料が売っていた」という話をしだしましたが、その中で
 「新宿の・・ヤさんではワイヤーを売ってますよ」と言う話が出ました。

私は絶句!
「ワイヤー買って何にするの?」
 多分想像するに、自分のブラのワイヤーが変形してしまったから新しいのに入れ替える  などかなぁと思ったのですが、入れ替えてどうなるの?そんなことしたらそのブラジャーのパターンなんか滅茶苦茶になってしまうじゃないの!

とにかく「カップ周りに針金が入っているのがワイヤーブラジャー」という認識なのかなぁ?
今までキーっとなりながら考えていたワイヤーのカーブ設計のことなどが大空のかなたに吹き飛んでしまう、衝撃的な話でした!
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ブラジャーの素材について・・・まとめ

これまで、素材のお話を何回かに分けて概説して来ました。
 理解して頂いた点もあるでしょうし、ぜんぜん分からないという点もあると思います。
素材の一つ一つにおいてもそれを詳しく深く知ろうと考えたら、かなりの勉強をしなければなりません。それほど個々の素材はそれぞれに形状、製造方法、大きさ等々について沢山のノウハウがあるからです。






              色とりどりの素材たち





 このブログでは16回に分けて素材の主なものを簡単に説明してきましたが、当然のことながらブラジャーに使われている素材はこれ以外にまだまだ沢山あります。
 そして各素材においても単に1種類だけでなく様々な種類のものがあります。例えば「レース」素材にはリーバーレース、ラッセルレース、トーションレース・・などの主分類がありますし、その中のラッセルレースの中でもゲージなどと呼ばれる編み機の種類による分類、そして何よりも柄については数え切れないほどの種類がありますね。

 素材を使って商品を作り上げる製品メーカーが毎シーズン毎に新製品を数多く世の中に提案し続けているのと同様に、素材メーカーも自分の素材について新素材を考え続けているのですから、素材の種類と言うものは今後とも限りなく増え続けて行くだろうということも想像できると思います。

 1枚のブラジャーには多いもので20種類程度、少ないものでも10種類程度の資材が使われています。これまでその中で主要な資材について解説してきましたが、その他の資材もかなり種類があります。そして「その他」とは呼ばれながら、非常に重要な役割を担っている資材たちも多いのです。





 説明がまだまだ尽くされていないので素材の解説にまだ未練は残りますが、ここで思い切って区切りとし、12月からはいよいよ本題のブラジャーのパターンなどの「ブラジャーの作り方」についてお話を進めて行きたいと思います。
 ご期待ください!

ブラジャーの素材について16・・・フックアイ

今日は「フックアイ」パーツについてのお話です。ブラジャーを背中で固定する金具ですね。単純で簡単そうなパーツですが、実は多くの貴重なノウハウが隠されていますよ。




 フックアイとはブラジャーの背部でブラジャーを着用する時に引っ掛けるフック金具のことです。「取り外しも出来るように留める」という機能を持つものであれば、例えばボタンとかファスナーとか他にも色々あるように思いますが、現在、ブラジャーの背フックとしてはほとんど各社ほぼ同じ形のフックアイパーツというものが使用されています。ということは現在のフックアイパーツはかなり良くできた留め具なのです。


 留め具の機能要素のひとつは「留めやすい」ということですがフックアイはボタンなどに比べてはるかに留めやすくできています。普通は手を背中に回して目で確認できない状況で留めますから「留めやすい」という機能は非常に重要です。

 次の要素は「外れにくい」ということです。着用中に外れてしまったら大変ですから重要な要素です。その点フックアイは金属金具で留められており、微妙なカーブや凹凸が付けられていますのでその心配が少なくなっています。

 そして上記の要素と矛盾するかもしれませんが「外しやすい」という要素も重要です。目で確認できない背部でスッと外すことができるのは絶対に必要な要素です。

 つまりフックアイは「留めやすく外しやすい」かつ「外しやすく外しにくい」という大変難しい注文を、今のところはうまく処理している優れものということになります。

 しかしながらこれまでの功績は認めますが、今後はもう少し他に何かないかなぁ?と考えているのは私だけでしょうか?





<フックアイのいろいろ>・・フックアイには様々な巾や金具数の種類があります。写真には3種類だけしか載っていませんが、もっとずっとたくさんの種類があります。商品をひっくり返して、どんなフックアイが付いているかチェックしてみてください。
Hook

ブラジャーの素材について15・・・アジャスト

この小さな部品も金属で出来ているため、前回解説の「検針機」に反応してしまいます。




 肩紐テープにくっついて肩紐全体の長さを調整したり、ブラジャー本体に肩紐全体を組み付ける小さな金具類のことをアジャストとかアジャスターとかと総称しています。
代表的なアジャスターとしては、丸い「丸環」(下の写真の向かって左の金具)、数字の8の字の形をした「エイト環」(下の写真の中央)、ブラジャー本体と肩紐とを取り外せる機能を持った「ゼット環」(下の写真の右端)の3種類が代表です。
 形の種類とは別に、肩紐テープの巾には太目のものや細めのものなど様々な種類のものがありますので、アジャスターのほうもそれに合わせて巾広のものや狭目のもの等いろいろな大きさのものがあります。

 アジャストで問題となりやすいのは「カラー」です。当然のことながら肩紐テープのカラーに合わせるのが普通ですが、金具を染めるのは簡単なことではありません。そのために通常は「ナーロンコーティング」と言ってナイロン樹脂をアジャスター金属表面にコーティングすることによって、表面を滑らかにするとともに染料で比較的簡単に色付けが出来るように工夫されています。



アジャスト類

ブラジャーの素材について14・・・ボーン

「ボーン」というブラジャー用のパーツをご存知ですか?



 ボーンは付いている商品と付いていない商品とがあり、地味なパーツですが体の脇部に組み入れて補整力を高めたり、商品全体のバランスを整えたりする働きがあります。
 前章で書いた「ワイヤー」パーツと協働して、布だけでは力不足となる場合のボディ補整力をパワーアップしています。

 コルセットが盛んだった中世時代には、「ボーン」はメインあパーツであり、クジラの骨で作られていました。現在では、鉄のコイルをつぶしたような「スパイラルボーン」とプラスティック製の「プラスティックボーン」の2種類があります。ワイヤーの項でも記したように鉄製のスパイラルボーンは布の中にあって強い力を発揮して補整力に優れ、プラスティックボーンは補整力はやや劣るがタッチが柔らかいという特徴があります。
 ワイヤーもボーンも目的は布だけでは不足する場合の体側部の補整力を高める機能を持っています。つまりからだの脇部を、強く内側へ押しています。ですから昨今の補整重視の商品が中心となっている時代においては、この2つのパーツの注目度は特に高くなって来ているのです。

<スパイラル・ボーン> 金属製のコイルを平たくつぶした構造です。
スパイラルボーン


<プラスティック・ボーン>  プラスティック製でしなやかに曲がります。
プラスティックボーン
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